校舎の生まれ変わり
音楽室はスタジオに、理科室はキッチンに

かつて子どもの声でいっぱいだった校舎は、いつのまにか静かになっていました。廊下も、桜の見える教室も、運動会の歓声でにぎやかだった校庭も、ただそこにあるだけになっていました。
いま、その教室がどうなっているか。ひとつずつ辿ってみます。
音楽室 → イノベーションスタジオ
もともと音を扱っていた部屋が、いまも音を扱っています。スタジオ120㎡に調整室12㎡。イベントや配信に対応します。
音楽室だった頃の名残は、部屋の形そのものに残っています。
理科室 → キッチンスタジオ
実験台が並んでいた部屋に、家庭科室の機材を入れました。103㎡。料理教室や、商品開発に使われています。
理科室と調理室は、実はよく似ています。水道があって、火が使えて、作業台が並んでいる。転用に無理がありませんでした。
給食室 → シェアキッチン
学校で一番大きな調理設備があった場所は、そのままシェアキッチンになりました。106㎡。
飲食店の「0号店」として、商品開発の場として、デリバリー専業の拠点として使われています。施設会員限定です。
校長室と保健室 → クリエイティブスタジオ
間の壁を取り払って、108㎡のひとつづきの空間にしました。チャレンジショップやイベントに使われています。
校長室と保健室が、いまは一番開かれた場所になっている。この校舎でいちばん大きく変わったところかもしれません。
教室 → 大会議室(CLASS ROOM)
ここは、あえて教室のままにしてあります。62㎡が2室。会議、ワークショップ、研修に。
黒板のある部屋で議論をすると、なぜか話が進みます。
体育館は、体育館のまま
420㎡。バスケットゴールもそのままです。地域の方の利用と、団体貸切の両方に対応しています。
変えなくていいものは、変えていません。
使われなくなった場所を、また誰かが使っている。その状態をつくることが、この校舎でやりたかったことでした。