校舎の生まれ変わり
最初にしたのは、壁を壊すことだった

廃校活用の相談を受けると、よく聞かれます。何から手をつけたらいいですか、と。
千田小学校の場合、最初にやったのは壁を壊すことでした。
学校は、部屋が均等に並んでいる
学校の平面図は、どこも似ています。同じ大きさの教室が廊下に沿って並び、その端に特別教室がある。40人の子どもが同じことをするために最適化された形です。
施設にすると、この均等さが効きません。人が集まる場所と、ひとりになる場所と、泊まる場所では、必要な広さが全然違います。
だから壁を抜きました。校長室と保健室の間の壁を取り払って、108㎡のひとつづきの空間にしています。いまのクリエイティブスタジオです。
通信環境も、同じ時期に
壁と並行して直したのがネットワークです。学校の回線は、職員室と一部の教室にしか来ていませんでした。
いまは全館で無料のWi-Fiが使えます。研修では13名が同時につないで作業していますが、問題は出ていません。ここを後回しにすると、コワーキングも合宿も成立しません。
残したもの
一方で、そのまま残したところもあります。
体育館は体育館のまま。420㎡の床も、高い天井も、学校のときの寸法がそのまま使えました。理科室は水道と作業台をそのまま活かしてキッチンスタジオに、給食室はシェアキッチンになっています。
転用に無理がないところは、いじらないほうがいい。 壊すべき壁と、残すべき設備を見分けるのが、いちばん時間のかかった作業でした。
2ヶ月前
工事が終わりに近づいた頃の記録も残っています。